代々木公園でのこと。
ある家族が、1人ひとりと集まってきて、団欒の中、ご飯を食べているシーンと遭遇した。
初めに声をかけた時は、僕のお父さんくらいの世代でベンチに腰掛けていた。そのおじさんに声をかける。
おじさんは、一言を発しただけで「勘弁してくれ」「今は構わないでくれ」と言葉をさえぎる。まだ、何かを言った訳ではないそのうちから関わりを断とうとする姿があった。
やがて、「隣の奴に言ってくれ」と言い出し、隣にいた若い男性は「何でオレに振るんだよ!?」と振られた状況を扱うことが難しそう。
全く関係のない人に向けて「隣の奴に言ってくれ」ということはないだろうなぁと想っていたら、その若い男性は息子さんだった。
その後は、おじさんは話をそれなりにには聞いているが、言葉を更々と流し聞く感じで、その意味するところやイメージを受け取ることはない。
結果的に、交流をしている様で全く交流が起きていない状況があるのだが、だからおじさんの結論は変わらない。
「家族の団欒を壊さないで欲しい」
その様に言う。
おじさんも。
息子さんも。
その内に、息子さんのお母さんと思える人と、お姉さんと思える人が集まってきた。これからご飯を食べるということだが。
おじさんは、1人ひとりと家族が集まってくる中で、徐々に関わりを断つ方へと本格化してくる。
僕からは、その家族が普段はどういう交流をしているのかだとか、家族関係がどの様なものなのかは勿論、検討もつかない。
ただ、ハッキリしているのは、僕はその家族の中には入っていけない様だ。
知らない人に声をかけていることはよくやっている。今回のこの体験は、知らない人が、ある家族の中には入っていけないということ。
血縁関係という意味での家族ではないだろう。でも、願わくば血縁関係を超えるところの家族関係を築けるくらいの人間力・人間関係力を養いたいと想った。
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