本心や本望と違う選択を余儀なく・・・

知らない人に声をかける時。


例えばそれが、時間を聞いたり場所を尋ねる時には快く応じてくれるし、個人差はあるにしても大体にして対応はしてくれる。


「すみません、今って何時くらいなんですか?」「国際フォーラムには、ここからやとどの様に行けば良いんですか?」


この様な質問には応えてくれる。
ところが、知らない人に声をかける時。


その声かけが、仲良くなりたいという意志を表明したときや、何かテーマを設けてテーマについて交流したいという意志を表明したとき、急に対応は変わる。


それも、仲良くなりたいとするキモチや意志を正面から表現したときほど、テーマについて真剣に、本気に向き合ってお話をしてみたいという想いを共有したときほど、断られたり、相手にされなかったり、関係を断たれる。


熱烈にアプローチするほどに、相手は冷めていく。


その人は本当に、それをやりたくてやっているのだろうか?心の底から関係を断ちたくて、断っているのだろうか?


知らない人に声をかけながら、時々、心の奥の方から叫びが聞こえることがある。それは、心の奥の方からの叫びなものだから、実は言葉にはならないし、表現しきれないものでもあろうかと想うが。


表現してみると、こんなものかもしれない。


「本当は、こんなことをしたい訳じゃないのに。何で、こんな対応をしなくちゃいけないんだ?私だって、本当は仲良くなりたいし、誰とでも気兼ねなく話せたり、短時間でも親密になりたいのに・・・」


知らない人に声をかけていると時々にして感じる胸の痛さ。それは、自分でもやりたくない対応や、本心や本望と違う選択を余儀なくされてしまう時の、僅かに醸し出す雰囲気によるもので、しかしそれは細か過ぎて儚すぎる情報なものだから、中々に気付かない。


ただ。近い将来。


今は繊細すぎる情報なんだけれども、きっとオープンにして、堂々と、そうした心情を語る機会が当たり前に来るだろうし、もっと明るくて、スッキリと、透明感高い雰囲気で、お互いに交流できる時が来ることを確信している。