捨てられたタバコの箱。それさえも化ける。

今日は、久しぶりに旧友と出会う。

 

旧友と出会うまでの空いた時間。

知らない人に声をかける。

 

捨てられたタバコの箱。

それを見つけた皆さんならどうする?

 

ゴミ箱にではない、

道の端っこに捨てられたタバコの箱、

何人かの人が目撃はしているだろうが、

恐らくはそれに注目するも皆、

直ぐに気がそれて、関心はそれる。

 

ゴミ箱にではない、

道の端っこに捨てられたタバコの箱、

皆さんなら、それを見たならどうする?

 

そのタバコの箱を、

ただのゴミにしたくなかった。

 

必要のないモノ、

このまま必要のないモノとして、

ただ単に処分されるモノに、

仕上げたくなかった。

 

僕が起点となって、

これは何かに化けるかもしれない。

 

その可能性を秘めている。

 

そう想い、

先日の、わらしべ長者を思い立った。

 

タバコの箱を拾い、

旧友から連絡が来るまでに、

このタバコの箱が、

一体、何に化けていくのか?

 

それを確認したくて。

 

渋谷の街を、

徘徊する。

 

無視。

無視。

 

応じるけど軽視。

 

無視。

無視。

 

応じるけど軽視。

 

そういうのが続く。

 

知らない人に声をかけるということはどういうことなんだろうか?多くの人には、相手にされない。1分も時間を与えてくれないよ。ほんの少しも、時間をくれないのが大体の場合だ。

 

知らない人に声をかける。

タバコの箱を、そのままのゴミにさせない。

その想いで声をかける。

 

タバコの箱に、

僕の想いを込める。

 

ことは、そう簡単ではない。

 

無視。

無視。

 

応じるけど軽視。

 

中には時々、

親身に応じてくれる。

 

とても温かい。

人の心を感じる。

 

カバンの中を懸命に探してくれる。

人の温かみを感じる。

 

ジンとくるね。

タバコの箱と、何かを変えようと、

応じてくれる心が嬉しい。

 

タバコの箱よりも価値が高いもの、

知らない人に上げることの出来る何か、

 

そういうのは、そうそうないらしいことを知る。

 

だけど!

 

変わるのね。

 

旧友から連絡の入る間際。

 

タバコの箱は、化けた。

 

一枚のルーズリーフ。

応じてくれる人もいる。

 

また化ける。

コンタクトレンズのケース。

応じてくれる人はいるものだ。

 

捨てられたタバコの箱は、

捨てた当人にとってはゴミだろう。

 

だけど、

それを拾う人もあれば、

それをもらう人もあり、

その後は確かに捨てられるかもしれないものの、

物語の一部として生きることがあるだろう。

 

少なくとも、

この島崎が物語りにしている。

 

タバコの箱。

捨てられたゴミ。

 

お前は、

そんなものではない。

 

尊厳そのものだよ。

たとえ、

そのあとに、

ゴミ箱に行き、

燃やされるとしても、

 

この島崎に語り継がれる存在となり、

多くの人に伝達される存在となり、

今は小さいけど、

大きな感動とウネリを生み出す起点となり、

本来、本望であった心が具現化されることを、

子孫代々に語り継がれる。

 

少ない人数であっても、

このブログに目を通してくれる人たちには、

その存在が知れ渡ることになる。

 

捨てられたタバコの箱。

それさえも化けるのだから。

 

人間は、

一体どこまで、

 

それを教えてくれたね。

ありがとう。